先月の主な活動

■5月9日、東日本大震災の被災地 東松島市大曲で毎年行われている「青い鯉のぼりプロジェクト」へ参加させてもらいました。

このイベントは、地震も津波も来ない大空へ青い鯉のぼりを掲げて、東日本大震災で犠牲になった子ども達に鎮魂の祈りをささげ、復興を願う行事です。

会場近くの慰霊碑には、震災で亡くなられた三百名を超える方々の名前が刻まれ、高さはこの地域を襲った津波の高さである、6メートルになっていました。

ここから車で40分の女川町では、20メートルを超える津波が町を襲いました。

震災が起きてから十年目の節目。私たちに今何ができるのか。

それはきっと、「伝えていくこと」だと思っています。

震災を経験していない地域へ、震災を経験していない世代へ。

このイベントは毎年子どもの日に開催することで、震災を経験したことがない世代へも、経験を伝えていってくれています。

みんなが上を向くこのイベントはずっと続けていってほしいなと思います。

■また、拠点の整理や整備も進めました。

一昨年の豪雨災害の時に預かった物資の選別や処分、拠点の整理では、活動に使う備品の整備に加え、普段事務作業がしやすい環境作りもしました。

エピソード

千葉と神奈川から鯉のぼりのメッセージカードや千羽鶴が、大阪からは母の日の贈り物が届きましたので、慰霊碑に供え、青い鯉のぼりプロジェクトの会場や石巻、大郷などでお渡ししました。

離れていてもできる支援のカタチが、震災や台風の被災地にお住いの方々の心を温めてくれています。

「青い鯉のぼりプロジェクト」が始まる直前の一瞬の大雨は、コロナ禍でもたくさんの人や想いが集まったことを、亡くなった方々が嬉し涙で喜んでくれているように感じました。

代表の言葉(髙橋伸実)

2月には被災地支援のバレンタイン大作戦を企画し、たくさんの方々のご協力のもと、合計で千八百個を超えるチョコレートを台風被災地にお届けしました。

集まったチョコレートには、一つひとつにメッセージが貼られており、たくさんの真心が込められています。

また、お預りした支援金で買わせていただいたチョコレートもあります。

宮城県丸森町のすべての子どもたちへ、そして被災地域でお届けした様子は、こちらのYouTubeをご覧ください。

10分の映像です。

防災豆知識

先日、石巻市南浜に完成した「みやぎ東日本大震災津波伝承館」に行ってきました。

そこでの展示や映像はこの一言に集約されています。

「地震が来たら、津波が来るぞ!すぐに遠くの高台へ逃げて!」

編集後記

4月は、税理士事務所に提出する会計の書類や、日本財団の助成の期間終了に伴い成果報告と会計報告等、事務作業が多い月でした。

改めて活動を振り返ることにもなり、活動の一つひとつにエピソードがあり、喜んでくださった方々の顔が思い出されます。

こうやって私たちが現地で活動できているのも、ご支援くださる皆さんのおかげです。

いつも本当にありがとうございます。(成)